
スウェーデンのビクトリア皇太子夫妻を夕餐に招かれる天皇、皇后両陛下=10月14日、皇居・御所(宮内庁提供)
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天皇、皇后両陛下は10月14日、2025年大阪・関西万博のイベント参加のため来日したスウェーデンのビクトリア皇太子夫妻を皇居・御所に招き、夕餐(ゆうさん)を催された。宮内庁によると、万博やビクトリア皇太子夫妻の家族の近況などを話題に懇談されたという。
食後に別の部屋で飲み物を手に歓談する「後席(こうせき)」には、両陛下の長女、敬宮(としのみや)愛子さまがご陪席。お三方でビクトリア皇太子夫妻を見送られた。
天皇陛下はこれまで、参加国を日替わりで紹介する「ナショナルデー」にあわせて来日した要人らと相次いで会見された。皇后さまとともに、夕餐を催すなど、交流を深められた。
側近によると、陛下は「それぞれの国についての理解を深める良い機会になったこと」を、また皇后さまも「王族の方々と旧交を温めることができたこと」について、うれしく思われているという。
秋篠宮ご夫妻は13日、万博の閉会式にご臨席。万博の名誉総裁を務める秋篠宮さまは式典のお言葉で、「博覧会を契機に、多くの人々が、ここ夢洲に集い、繋がり、相互理解を深め、人類が直面している共通の課題への解決策について共に考える機会を得たことは、非常に意義深いことと思います」と述べられた。続けて、「これからも世界が手を携え、『いのち輝く未来社会』を創り上げていくこと」を期待された。
万博の期間中、両陛下をはじめとする皇室の方々が会場をご訪問。パビリオンを視察し、それぞれのナショナルデーの式典にも臨席された。

9日から京都府を訪問した秋篠宮ご夫妻の次女、佳子さまは10日、京都市の百貨店を訪れ、佳子さまが総裁を務める日本工芸会主催の第72回日本伝統工芸展京都展を視察された。市内にある漆芸作家の四代三木表悦さんの工房にも足を運ばれた。


日本テニス協会の名誉総裁である佳子さまは12日、東京都江東区の有明コロシアムを訪れ、テニスの全日本選手権決勝をご観戦。表彰式では、優勝選手に天皇杯を手渡された。

寬仁親王妃信子さまは10日、福岡市のホテルオークラ福岡で、日本青年会議所の歴代会頭とご懇談。翌11日には佐賀県へ移動し、日本青年会議所第74回全国大会に臨席された。
三笠宮家の彬子さまは11~12日、岡山県を訪問し、第37回岡山吉備高原車いすふれあいロードレースの開会式に臨み、競技を観戦された。14日には、東京都新宿区で開かれた「第23回国民の自衛官」の表彰式にご臨席。「世界に冠たる日本の自衛官の誇りを忘れず、今後ますますご活躍いただけますことを」と祝意を述べられた。

高円宮妃久子さまは10~11日、長野県を訪問し、住生活に関する総合展示会のテープカットセレモニーなどに臨み、展示会場を視察された。
日本ホッケー協会の名誉総裁を務める久子さまは12日、大井ホッケー競技場(東京都品川区)で、高円宮牌ホッケー日本リーグ女子決勝戦を観戦された。
久子さまは13日、アイスランドで開かれる北極の諸課題を議論する非政府組織「北極サークル」の総会開会セッションに臨席するため、羽田空港から民間機で出発された。
(産経新聞)
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2025年10月17日産経ニュース【皇室ウイークリー(919)】を転載しています
【皇室ウイークリー】は毎週金曜日、「産経ニュース」に掲載している企画です。ニュース紙面ではあまり触れられない各宮家のご活動や、上皇ご夫妻のご様子を含め、宮内庁担当記者が皇室の1週間を振り返ります。紙面で掲載できなかった写真もご紹介しています。さらに「皇室ウイークリー」だけのために撮影した写真も、アップしています。
また皇室のご動静は、産経新聞社が取材協力している季刊誌『皇室 Our Imperial Family』でも、詳しくご紹介しています。
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