
国連パビリオンを視察される天皇、皇后両陛下=10月6日午後、大阪市此花区(柿平博文撮影)
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天皇、皇后両陛下は10月4日、京都府へ入り、府立植物園(京都市)へ足を運ばれた。開園100周年にあわせてリニューアルした「どんぐりの森」などを視察された。

5日には、国立京都国際会館(同市)で開かれた「科学技術と人類の未来に関する国際フォーラム」(STSフォーラム)の開会式にご臨席。式典で陛下は英語でお言葉を述べ、人工知能(AI)について「様々な分野の世界的な有識者が学際的なネットワークを構築しつつ、議論することが求められています」とされた。両陛下はその後、桂離宮(同市)に足を運び、日本庭園などをご覧になった。

翌6日、両陛下は大阪府に入り、2025年大阪・関西万博をご視察。東南アジア諸国連合(ASEAN)などが共同出展しているパビリオンでは、ASEAN各国から集めた古着を使った作品に、皇后さまは「それぞれの国々の特徴とASEANとしてのまとまりを表しているんですね」と伝えられたという。
その後、ロボット学者の石黒浩氏が手掛けたパビリオンへ足を運び、陛下は石黒氏に「なぜアンドロイドを作るようになられたんですか」と尋ねられたという。
陛下は9日、万博の参加国を日替わりで紹介する「ナショナルデー」にあわせ来日したハイチのサンシル暫定大統領評議会議長と皇居・御所で会見された。
秋篠宮ご夫妻は4~5日、第48回全国育樹祭の式典臨席などのため、宮城県をご訪問。4日は白石市の「国立花山青少年自然の家」の南蔵王野営場で、上皇ご夫妻が平成9年の全国植樹祭で植えられた樹木の手入れをされた。5日は、利府町のセキスイハイムスーパーアリーナを訪れ、育樹祭の式典に臨席された。


秋篠宮ご夫妻と次女の佳子さまは9日、東京・元赤坂の赤坂御用地内にある赤坂東邸で、外務省による中南米地域を対象とした交流プログラムで来日経験のある関係者と面会された。

2日に香川県に入り、瀬戸内国際芸術祭の会場を視察した秋篠宮妃紀子さまと佳子さまは3日、国立ハンセン病療養所「大島青松(せいしょう)園」(高松市)を訪れ、入所者らの納骨堂に供花し、慰霊碑に拝礼された。

お二方は、入所者との懇談でこれまでの生活ぶりを聞き、一人一人の手を握りながら「どうかお体をお大事に」と寄り添われた。その後、小豆島町役場を訪れ、母親と乳児のエクササイズ活動をにこやかにご覧になった。

佳子さまは7日、滋賀県を訪問し、国民スポーツ大会のバスケットボール競技をご覧に。8日には総合閉会式に臨席された。

国スポでは、寬仁親王妃信子さまは6日に柔道競技、三笠宮家の彬子さまは3日にラグビーフットボール競技、高円宮妃久子さまは3~4日にサッカー競技やソフトテニス競技など、長女の承子さまは4~5日に軟式野球競技とアーチェリー競技を、それぞれご覧になった。
三笠宮家の瑶子さまは3~4日、福祉用具などの理解を深めるためのイベント「快護生活フェス!」に臨席のため、鹿児島県を訪問された。
久子さまは6日、東京都内のホテルで開催された在日フランス商工会議所主催の「ガラ・パーティー東京」に臨席された。
(産経新聞)
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2025年10月10日産経ニュース【皇室ウイークリー(918)】を転載しています
【皇室ウイークリー】は毎週金曜日、「産経ニュース」に掲載している企画です。ニュース紙面ではあまり触れられない各宮家のご活動や、上皇ご夫妻のご様子を含め、宮内庁担当記者が皇室の1週間を振り返ります。紙面で掲載できなかった写真もご紹介しています。さらに「皇室ウイークリー」だけのために撮影した写真も、アップしています。
また皇室のご動静は、産経新聞社が取材協力している季刊誌『皇室 Our Imperial Family』でも、詳しくご紹介しています。
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