離島防衛を想定した陸上自衛隊と米海兵隊共同の大規模な実働訓練「レゾリュート・ドラゴン」の一環で宮古島で行われる予定だった物資輸送の訓練が、反対派の妨害行為によって中止に追い込まれた。
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米軍キャンプ・コートニーで行われた「レゾリュート・ドラゴン」の訓練開始式=9月11日、沖縄県うるま市(大竹直樹撮影)

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離島防衛を想定した陸上自衛隊と米海兵隊共同の大規模な実働訓練「レゾリュート・ドラゴン(不屈の竜)」の一環で宮古島(沖縄県宮古島市)で行われる予定だった物資輸送の訓練が、反対派の妨害行為によって中止に追い込まれていたことが9月17日、分かった。有事の際の支援物資輸送態勢への影響も懸念される。

陸自によると、訓練では13日午前、宮古島の平良港で防衛省がチャーターした民間船舶から車両を降ろし、宮古島駐屯地まで物資を輸送する予定だった。だが、反対派による抗議活動によって車両の移動が困難になったため、訓練内容を変更せざるを得なかった。

県警によると、陸自からの110番通報で宮古島署員が駆け付け、「車両通行の邪魔になる」などと抗議者に移動を促したが、「訓練は中止する」と連絡があったため強制排除などの規制は行わなかったという。

抗議活動をしたのは市民団体「ミサイル基地いらない宮古島住民連絡会」のメンバーら15人前後で、「宮古島を戦場に見立てる訓練はしないで」などと訴えていた。メンバーの一人は産経新聞の取材に対し「人間の盾をした。それがなければ(陸自の車両は)上陸していたと思う」と話した。

沖縄では過激な抗議活動が繰り返されており、1月には名護市で陸自が災害救助の訓練中、反対派の妨害により輸送ヘリコプターが予定地への着陸を断念する事態になっている。

(産経新聞)

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