7~9月期の実質GDP速報値が、6四半期ぶりにマイナスに陥った。トランプ関税の影響が経済を下押しするのも当然だ。
Editorial Board, The Sankei Shimbun
鈴木憲和農林水産相による「需要に応じた生産」という方針が、コメ増産に舵を切った石破茂前政権からの転換と受け止められ、コメ農政に混乱がみられている。
高市早苗首相が国会で、中国が武力侵攻する台湾有事をめぐり、集団的自衛権の行使ができる「存立危機事態」に該当する可能性があると表明した。中国政府が強く反発したのは首相発言に抑止効果があった何よりの証左だ。
自民党と日本維新の会が、憲法改正の条文起草協議会の初会合を開いた。憲法第9条改正と緊急事態条項創設について、憲法改正原案のための条文を作る。
耳の不自由なアスリートが競う国際スポーツ大会「デフリンピック」が、東京を中心に開かれる。応援で大会を盛り上げるとともに、聴覚障害への理解を深める機会にしたい。
ガソリン税の暫定税率が半世紀ぶりに廃止されることが決まった。与野党6党が、12月31日に廃止することで正式合意した。今臨時国会で関連法案の成立を目指す。
中国の国連次席大使が「沖縄の人々ら先住民族に対する偏見と差別をやめよ」と述べ、日本政府を批判した。中国政府は、事実に反し日本の内政に干渉する次席大使の発言を撤回すべきである。
高市早苗政権が最重要課題の一つに掲げている外国人政策の取り組みが始まった。高市首相は、一部外国人の違法行為やルール逸脱に国民が不安や不公平を感じていると指摘。日本の国の形に関わる重大事に、政府を挙げて対応してもらいたい。
地球温暖化の防止策を協議するCOP30がブラジル・ベレンで開かれる。ドイツでのCOP1から30年、京都議定書の発効から20年、現行のパリ協定採択からは10年となる今回は、COP史上における主要な節目に当たる。
米大リーグのワールドシリーズはドジャースがブルージェイズを破り、連覇を達成した。MVPは、4勝のうち3勝を挙げたエース、山本由伸が獲得した。
スポーツに医学、歌舞伎、化学、服飾デザイン、民俗学、美術など多彩な分野から今年も文化勲章の受章者が選ばれた。各分野のさらなる発展に尽力していただきたい。
クマによる人身被害が深刻化している。高市早苗内閣は、環境省などによるクマ対策の閣僚会議を開いた。自治体との連携を密に取りながら、政府を挙げて包括的なクマ対策に取り組んでもらいたい。

