日韓両国は、国交を結んで60年の節目を迎えた。石破茂首相と李在明韓国大統領はカナダで初の対面会談を行い、未来志向の日韓関係を築くことで合意した。未来志向は言葉のみでは実現しないという点を銘記してもらいたい。

Editorial Board, The Sankei Shimbun
沖縄戦の終結から80年となる節目の「慰霊の日」を迎えた。最後の激戦地となった沖縄県糸満市摩文仁の平和祈念公園では「沖縄全戦没者追悼式」が営まれた。
米国がイランの複数の核施設を軍事攻撃した。核武装を阻止するとしてイランを攻撃中のイスラエルに加勢した。イランは反発している。世界情勢は重大な局面を迎えた。
国会が会期末を迎えた。イスラエルとイランの交戦に関し、国会は予算委員会や外交防衛関係の委員会で集中的に審議していない。国会会期を小幅延長してでも、日本と国民に必要な議論をすべきではないのか。
カナダ西部で開かれたG7サミットが閉幕した。包括的な首脳宣言は見送られた。米国がロシアを非難する文言に反対し、米欧間の溝が埋まらなかった。
石破首相とトランプ米大統領が、G7サミットが開幕したカナダ西部カナナスキスで約30分間会談した。イスラエルとイランの激しい交戦という中東問題を両首脳が協議したという話がまるでなかったことは看過できない。
中国の空母「山東」から発艦したJ15戦闘機が太平洋上空で、警戒監視任務中の海上自衛隊のP3C哨戒機に異常接近した。中国は非を認め、謝罪すべきだ。
閣議決定した令和7年の経済財政運営指針「骨太の方針」は、日本経済を力強い成長軌道に導くための基本的な路線として「賃上げこそが成長戦略の要」という看板を掲げた。
日本製鉄による米鉄鋼大手USスチールの買収計画が承認されることになった。条件として、日鉄は米政府と「国家安全保障協定」を締結した。
東京都議選が告示された。参院選の前哨戦とも位置付けられるが、防災や少子化対策など首都東京が抱える課題は多岐にわたる。全国の自治体にも波及するような、真摯な政策論争を期待したい。
富士山での遭難対策として、静岡、山梨両県がヘリコプターによる救助の有料化を検討している。両県知事がそれぞれの会見で、連携して議論を深めたいと意欲を示した。
東京電力福島第1原子力発電所の事故を巡り、旧経営陣に東電への賠償を求めた株主代表訴訟の控訴審判決で、東京高裁が株主側の請求を棄却した。