天皇、皇后両陛下が国賓としてモンゴルを訪問された。今回のご訪問を機に、世界中のモンゴル人社会で「ハーン(ハン)」への関心が再燃している。
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スフバートル広場のチンギスハン像前で、フレルスフ大統領夫妻と手を振られる天皇、皇后両陛下=7月8日午前、モンゴル・ウランバートル

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天皇、皇后両陛下が7月6日から13日まで国賓としてモンゴルを訪問された。歴史的な意味を帯びたご訪問である。

天皇陛下ご訪問を機に

今回のご訪問を機に、世界中のモンゴル人社会―モンゴル国はもとより中国・内モンゴル自治区、ロシア連邦内のブリヤート共和国やカルムイク共和国など―で「ハーン(ハン)」への関心が再燃している。注目すべきは、天皇陛下に対する呼称としてモンゴル語で「ジブホラント・エジン・ハーン(令和の主君)」という尊称が自然に広がっていることである。「ハーン」という言葉には近代以降のモンゴル民族が体験した歴史の屈辱と、その克服への願いが色濃く込められているからである。

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筆者:楊海英(文化人類学者、静岡大学教授)

2025年8月1日付産経新聞【正論】より

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