大阪・関西万博のチェコ館は名産ボヘミアガラス使ったらせん構造が特徴で、ミュシャの彫刻が展示される。
HWSR6RUEO5OLHEN7AEMZXF5DGU

内部に現代アートが施されたチェコの万博パビリオンのイメージ図 (©Office of the Czech Commissioner General, Rony Plesl)

This post is also available in: English

4月13日に開幕する大阪・関西万博には150を超える国・地域が参加する。チェコのオンドジェイ・ソシュカ政府代表がパビリオンの見どころなどについて語った。

われわれはパビリオンのテーマを「人生のための才能と創造性」とした。才能と創造性は、人類が直面する課題を乗り越えるために極めて重要なものだ。

何か特別な事態が発生した際に、創造性はその問題の解決を見つける上で非常に重要な意味を持つ。そのような特性こそ、われわれがパビリオンでアピールしたいことだ。

内部に現代アートが施されたチェコの万博パビリオンのイメージ図 (©Office of the Czech Commissioner General, Rony Plesl)

パビリオンでは、わが国出身の芸術家、ミュシャの哲学を世界に伝えたいと思っている。だから単に彼の作品を並べるようなことはしたくない。ミュシャの作品は広く知られているが、彼が偉大な哲学者だった事実はあまり知られていない。

チェコ館の外観イメージ(©Office of the Czech Commissioner General, Rony Plesl)

彼が訴えたのは、人間には2つの側面があるというものだ。一つは理性。そしてもう一つは感情で、いずれも単独では危険なものだ。感情だけに駆られて行動すべきでないし、実用性だけを重視して行動すべきでもない。双方に対してバランスを取る英知が必要だと思う。そのようなバランスを取ることができたなら、人類はさらに進化を遂げることができる。

パビリオンでは、わが国の歴史についてはあまり多く説明することはしない。むしろ来場者がチェコという国に対し、ポジティブな感情を抱いてもらえるようにしたいと思っている。

チェコ館の内観イメージ (©Office of Czech Commissioner General, Rony Plesl)

ビジネス交流も重要になる。実は日本はわが国への海外からの投資規模で世界2位だ。現在、自動車や電機産業メーカーなど約280社が進出している。万博の場を活用してビジネス上の関係を強化し、チェコ企業のことも日本の経済界により広く知ってもらいたい。

聞き手:黒川信雄(産経新聞)

This post is also available in: English

コメントを残す