低気圧や停滞する前線の影響で九州を中心に大雨が続く。気象庁は九州各地に大雨特別警報を発表した。
Floods heavy rain in Kumamoto City 0811

大雨の影響で増水した熊本市の緑川のライブカメラ画像=8月11日午前(国交省提供)

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低気圧や停滞する前線の影響で九州を中心に8月11日も大雨が続いた。気象庁は未明に熊本県玉名市と長洲町、朝にかけて八代市、宇城市、氷川町、上天草市、天草市に大雨特別警報を発表した。

九州新幹線などが運休となったJR熊本駅の改札前で足を止める人たち=8月11日午前9時

命の危険が迫っているとして、最大級の警戒を求めた。土砂崩れや道路の冠水が起きている。

大雨で浸水した熊本市の喫茶店=8月11日午前8時29分

福岡県福津市などを管轄する地元消防によると、10日午後5時25分ごろ、同市の西郷川で60代の男女2人が流されたと119番があった。消防と警察が行方を捜索している。川は当時、氾濫していたという。

また、大雨特別警報が出ている熊本県玉名市の境川では11日未明、人が流されたと119番があった。地元消防によると、流されたのは1人とみられ、消防などが行方を捜索している。

大雨で冠水した熊本市の道路を走る車=8月11日午前9時30分

熊本市では大雨の影響で、市内で少なくとも21件の道路冠水を確認。熊本県警などによると、同県甲佐町で避難中の車が土砂崩れに巻き込まれ、中の子供2人と母親が救助され意識はあるが、父親とは連絡が取れていない。

大雨の影響で増水した熊本県甲佐町の緑川のライブカメラ画像=8月11日午前(国交省提供)
大雨により冠水した熊本市南区の道路=8月11日午前11時8分

玉名市では11日午前2時20分までの6時間降水量が370ミリを超えた。平年の8月1カ月分の約2倍で、同地点の観測史上最大になった。未明の記者会見で「直ちに身の安全の確保を」と呼びかけた。

気象庁によると、12日にかけて前線は西日本日本海側から東北に停滞し、西日本から北日本にかけて大気の非常に不安定な状態が続く。

強い雨が降る中、傘を差して歩く人たち=8月10日午後、福岡市 10.

12日午前6時までの24時間予想雨量は多い所で、九州北部250ミリ、東海、四国200ミリ、近畿180ミリ、関東甲信150ミリ、北陸、九州南部120ミリ、中国100ミリ、東北80ミリ。その後の24時間で関東甲信、北陸、東海100ミリなど。

(産経新聞)

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