高級建材として用いられる大谷石で有名な宇都宮市大谷町では、石を切り出した「坑内」を資料館として公開している。
栃木県宇都宮市の「大谷資料館」の地下に広がる広大な大谷石の採掘場跡=栃木県宇都宮市(桐原正道撮影)
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2016年7月31日付の産経新聞に掲載された連載「路上感撮」のアーカイブ記事です。肩書、名称などは掲載当時のまま。
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地下約30メートルに降り立つと、神殿のような空間が広がる―。宇都宮駅から北西に約10キロ。大谷石で有名な宇都宮市大谷町では、石を切り出した「坑内」を資料館として公開している。

大谷石は高級建材として全国的に用いられ、その歴史は奈良時代に遡(さかのぼ)る。観光客向けに公開されているのは、大正8年から昭和61年まで石を切り出していた場所。天井までの高さは約10メートルあり、その神秘的な空間は、映画やミュージックビデオのロケ地としても使われている。

梅雨も明け、暑い日が続くが、夏の坑内の気温は10度前後。大谷資料館の鈴木洋夫館長は「ひんやりスポットとして涼みに来てほしい」と、夏休みのお出かけ先としてPRする。
筆者:桐原正道(産経新聞写真報道局)
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