東京・高田馬場の線路沿いに、「昭和レトロ」を味わえるゲームセンターがある。薄暗い店内の雰囲気や、画面に映し出されるゲームのキャラクターが、どこか懐かしさを感じさせる。
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Inside Game Center Mikado. (©Sankei by Katsuyuki Seki)

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駅の改札を抜けると、若者たちのにぎやかな声が聞こえてくる―。学生街として知られる東京・高田馬場の線路沿いに、「昭和レトロ」を味わえるゲームセンターがある。薄暗い店内の雰囲気や、画面に映し出されるゲームのキャラクターが、どこか懐かしさを感じさせる。

「ゲーセンミカド」は平成18年に新宿で開業。21年に高田馬場へ移転した。アーケードゲームを中心に、ズラリと並んだゲーム機230台がファンを魅了している。訪れる客は男性が中心で、年齢層は中学生から60代までと幅広い。海外からの観光客の姿も見られた。

「ゲーセンミカド」で、もっと古いものが昭和49年に発売されたアーケードゲーム「スピードレース」(関勝行撮影)

昭和に発売されたゲーム機は店内に約20台。そのうちもっとも古いものは、昭和49年に発売されたアーケードゲーム「スピードレース」だ。ほかにも「ペンゴ」「ホットボール・ホッケー」「魔界村」「熱血硬派くにおくん」などが昭和に発売されたという。

高田馬場にある「ゲーセンミカド」では昭和発売のゲームの基板を「移植」し、懐かしいゲームで遊びたい人たちの夢をかなえる。古きゲーム基板の修理する従業員(関勝行撮影)

「古いゲーム機の管理は大変ですが、今でも楽しんでくれるお客さんもいます」と話すのは、店舗マネージャーの川島裕二さん(53)。昭和に発売されたゲームの基板を平成ゲーム機に「移植する」ことで、懐かしいゲームで遊びたい夢をかなえている。

徳島県から家族で来店した吉成泰則さん(49)は、「青春時代を熱中していたゲームができて、懐かしい気持ちになりました。息子と一緒に遊べて大満足です」と、親子でレトロゲームに熱中していた。

筆者:関勝行(産経新聞)

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