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三鷹市の東八道路からは富士山山頂の様子などがはっきり見えた=2月11日午前、東京都三鷹市(鈴木健児撮影)
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建国記念の日の2月11日も東京都内は朝から冷え込み、空気が澄んでいた。「富士山がよく見えるのでは?」と思い、都内から見える「富士山ビュースポット」巡りに出かけた。1月13日にも自転車で近所を巡って富士山を撮影し、思いのほか反響をいただいたため、気をよくして今回も望遠レンズで日本一の山を狙った。
冬は視程が良く、遠景もファインダー越しにくっきり見える。雪を頂いた富士山の雄姿は格別だ。
静岡県出身の私にとって、富士山は「いつも見えて当たり前」の存在であり、ありがたみを感じなかった。が、上京して月日がたつにつれ、故郷にレンズを向けて一部しか見えない霊峰富士を撮ることが、尊いとも思えるようになっている。
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三鷹市の東八道路
休日の買い物のため、たまに車で通ることがある三鷹市牟礼の東八道路からも、ところどころで富士山が頭をのぞかせる。少し進むと視界から消え、もう少し走ると再び現れる。道路の進み具合いと富士山の位置は、なかなか思い通りには一致してくれない。
交通量が多い幹線道路のため、信号機や電線に視界を遮られることが多いが、この日は山頂の起伏の様子などがはっきりと見えた。
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調布市深大寺周辺
中央高速道路の跨道橋からも、遠くに富士山が見えた。途中、調布飛行場に着陸する飛行機が富士を横切る様子も。
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正午を過ぎると春霞のせいか、快晴だった空の青さが薄れていくようだった。
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調布市仙川駅周辺
京王線仙川駅近くの商業施設の屋上からも富士山が見えた。丹沢山系の山々に隠されて麓までは見えないが、ここでは電線や電柱などの障害物に遮られることなく富士山頂を見ることができる。
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午後になると霞がかかったように空が白くなり、もう少し青空でいてくれたらと願うばかりだった。
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筆者:鈴木健児(産経新聞)
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