飢えや渇きに苦しむ餓鬼に飲食を施し、亡くなった人の霊を慰める仏教行事「川施餓鬼」が大阪市此花区で行われた。

新淀川に出て世界平和を願う正蓮寺の川施餓鬼の行事が強風の中、行われた(杉浦美香撮影)
This post is also available in: English
川に出て飢えや渇きに苦しむ餓鬼(がき)に飲食を施し、亡くなった人の霊を慰める正蓮寺の仏教行事「川施餓鬼」が大阪市此花区で8月26日、行われた。


正蓮寺は寛永2(1625)年の創設。第七世住職、日解(にっかい)上人が享保6(1721)年にこの法要を始めた。船に乗り、餓鬼法要の後に死者の法名を記した経木(きょうぎ)や供物(くもつ)を川に流す。大阪市の無形民俗文化財に指定されている。毎年、8月26日に行われる。

この日、寺で特別法要を行った後、お経を唱えながら川辺に向かい、神輿を船に乗せて新淀川へと繰り出した。本来は市民や信徒も船にのり、船団を組んで川に出るが、あいにくの強風で船は1隻だけになった。

奥邨正道(おくむら・まさみち)住職は「水難や戦没者の霊を慰めるとともに、世界平和を願う法要です。炎天下の中、約200人の信徒や市民の方々が参加して、お参りすることができました。地元では大阪・関西万博が開かれており、海外の方にも見てもらいたかった」と話していた。

筆者:杉浦美香(Japan 2 Earth編集長)
This post is also available in: English