ホンダが24年ぶりの復活となる2ドアクーペ「プレリュード」の新型モデルを発売した。ハイブリッド車(HV)でありながら、新制御技術の採用により純エンジン車のスポーツカーのような運転する楽しさを実現した。
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報道陣に公開されたホンダの新型「プレリュード」とフォトセッションに応じる同社四輪事業本部長の井上勝史氏(右)ら=9月4日午前、東京都渋谷区(酒井真大撮影)

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ホンダは9月4日、24年ぶりの復活となる2ドアクーペ「プレリュード」の新型モデルを5日に発売すると発表した。

報道陣に公開されたHONDAの新型「プレリュード」=9月4日午前、東京都渋谷区(酒井真大撮影)

6代目となる新型はハイブリッド車(HV)でありながら、新制御技術「S+Shift(エスプラスシフト)」の採用により純エンジン車のスポーツカーのような運転する楽しさを実現した。価格は617万9800円。新たなHVブランドの牽引役として年末に北米、2026年前半に欧州にも投入する。

同社は30年にHVの世界販売台数を倍以上の220万台に引き上げる目標を掲げており、27年から次世代HVを展開する計画。エスプラスシフトは、次世代HVに標準導入する予定の独自技術で、先行搭載した今回の新型車は文字通り、次世代HVの魅力の一端を訴求する「前奏曲(プレリュード)」だという。

報道陣に公開されたHONDAの新型「プレリュード」=9月4日午前、東京都渋谷区(酒井真大撮影)

同日の発表会で、四輪事業を担当する井上勝史執行役専務は、電動化時代の新クーペとして「名車と言われる車になる」と商品力に自信を示した。

報道陣に公開されたHONDAの新型「プレリュード」=9月4日午前、東京都渋谷区(酒井真大撮影)

エスプラスシフトは、仮想の8段変速で加減速時に緻密にエンジン回転数を制御し、有段変速機があるかのような運転感覚を実現。さらにエンジン回転数と同期した迫力のある音を流すシステムや、これと協調するメーターなどによってドライバーと車の一体感を際立たせた。サスペンションなどの足回りは、同社のスポーツカー「シビックタイプR」の技術をベースに開発し走行性能を高めた。

プレリュードは1978年に登場したホンダを代表するクーペ。1980年代にスタイリッシュな外観などから当時の若者の憧れの車として人気を博したが、2001年に5代目で生産を終了していた。

国内の2ドアクーペの市場規模は現在3~4万台と小さいが、ホンダは今後のHV強化戦略に向け、重視するスポティーな走りのブランドイメージの向上につなげる狙いもあり、HVモデルとして復活させた。

(産経新聞)

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