香港国家安全維持法違反の罪などに問われた著名な民主活動家、黎智英の裁判が結審した。香港民主化運動と言論への弾圧を象徴する事件として関心を集めていた。

2020年10月、香港で取材に応じる黎智英氏(藤本欣也撮影)
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香港国家安全維持法(国安法)違反の罪などに問われた香港紙、蘋果(ひんか)日報(アップルデイリー)の創業者で著名な民主活動家、黎智英(れいちえい)(ジミー・ライ)氏(77)の裁判が結審した。香港民主化運動と言論への弾圧を象徴する事件として関心を集め、2023年末に始まった同裁判は8月28日に最終弁論が終結した。
収監から4年8カ月。健康状態が悪化した黎氏の「救出」に意欲を見せるのがトランプ米大統領だ。黎氏とトランプ氏は一体どのような関係なのか。
第1次トランプ政権(17~21年)は香港問題を巡って中国と激しく対立した。香港で反政府・反中国共産党デモが激化していた19年11月、トランプ氏は人権を侵害した中国・香港政府高官への制裁発動を可能にする「香港人権・民主主義法」を制定している。
筆者:藤本 欣也(産経新聞)
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