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2024年1月1日、石川県能登半島は、半島を震源とするM7.6の大地震に襲われ、家屋が倒壊した。津波も発生し、多くの命が失われた。人々は再起を目指し、復興へと歩を進めていたが9月には、記録的な豪雨が能登地方を襲い、石川は2度にわたり、大きな災害に見舞われた。
石川県の馳浩知事は、現地取材にあたった JAPAN Forwardにコメントを寄せ、乱獲や農薬の使用などで2003年に絶滅した国の特別天然記念物、トキ(学名・ニッポニア・ニッポン)の2026年度の放鳥に向けて準備し、石川・能登の創造的復興( build back better)のシンボルにしたいとの考えを明らかにした。
馳知事のコメント全文は以下の通り。
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2024年1月1日に能登半島で発生した地震は、最大震度7を観測し、多くの尊い命が失われ、住家やライフライン、インフラ施設も甚大な被害を受けました。
そして、それから1年も経たない9月に、追い打ちをかけるように、奥能登地方が記録的な豪雨に襲われました。
二重に被災した能登地方の復旧・復興は大変厳しいものがありますが、被災地域の方々にしっかりと寄り添い、その困難な道を乗り越え、能登の創造的復興( build back better)を成し遂げたいと考えています。
能登は、本州最後のトキの生息地であり、一昨年には、トキの本州での復活を目指す国から、放鳥候補地に選ばれました。その後、地域の方々と力を合わせ、餌場となる田んぼの整備など、トキの放鳥に向けた取り組みを進めてきました。
地震後も、地域の方々からは、トキ放鳥を諦めず、取り組みを続けていきたいとの心強い声をいただきました。
トキが能登の大空を再び舞う姿の実現が、能登の創造的復興のシンボルとなるよう、早ければ2026年度の放鳥に向けて、引き続き全力を挙げて取り組んでいきます。
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