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JUDOsでは、世界の柔道指導者を対象とした国際柔道コーチングセミナーを毎年行っています。広島市での平和研修などを通じて、「柔道を通じた相互理解と恒久平和実現」への理解を深めてくれたのではないかと思っています。
JUDOs_01 Kosei Inoue November 2025

世界7カ国・8名の柔道指導者を迎えて行ったJUDOs主催国際柔道コーチングセミナー。全日程を終え、修了証授与式で記念撮影(©NPO JUDOs by Kosei Inoue)

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私が理事長を務める認定NPO法人JUDOsでは、世界の柔道指導者を対象とした国際柔道コーチングセミナーを毎年行っています。今年は10月7日から11月3日までの約1カ月間にわたり、世界7カ国・8名の柔道家を迎えて行いました。

セミナーでは実技研修だけでなく、学校や道場クラブへの出稽古などを行うほか、日本の歴史や文化を学ぶプログラムもあります。とくにわれわれが大切にしているのが広島市で行う平和研修です。唯一の戦争被爆国である日本から、原爆の恐ろしさと平和の尊さを伝えるため、毎回実施しています。参加者たちは今回も多くのことを感じ取ったようです。寄せられた感想を一部ご紹介します。

「広島の原爆についてはテレビ番組や本を通じて知っていましたが、平和記念資料館や原爆ドームなど自分の目で見ると、言葉では言い表せない感情があふれてきましした」

「広島平和記念資料館で印象に残ったのは歴史を『平和のための記憶』として伝えている点です。そこには復讐や憎しみではなく、苦しみを通じて平和を築くという強い意志が感じられました」

国際柔道コーチングセミナーでは私も技術セッションを担当し、内股の入り方のバリエーションを紹介しました。さまざまな質問を受け、私にとっても刺激的な時間となりました (©NPO JUDOs by Kosei Inoue)

私たちJUDOsは、活動理念のひとつに「柔道を通じた相互理解と恒久平和実現」を掲げています。研修生たちは、広島研修を通じてこのことへの理解を深めてくれたのではないかと思っています。

日本で初開催! デフリンピック

11月15日~26日まで、デフリンピック東京大会が開催されました。デフリンピックはきこえない・きこえにくい人のための総合スポーツ大会で、今大会は100回目の記念大会でした。日本では初開催となり、世界81カ国・地域から集まった選手たちが連日、すばらしいパフォーマンスで会場を沸かせました。私も柔道会場を訪れましたが、選手のレベルは非常に高く、見応えのある試合の連続でした。会場では、選手や関係者の皆さんが手話で会話する姿があちこちで見られ、近隣の学校から訪れた生徒たちはサイン・エールを送り、大会を盛り上げました。

デフリンピック東京大会の柔道女子52キロ級で、アイルランドの選手(下)を攻める岸野文音=東京武道館(共同)

手話や手話をベースにしたコミュニケーションが当たり前にある光景は、アスリート・センタードの発想のもとで大会が運営されている証だと感じました。デフリンピックは、柔道やスポーツの魅力を知っていただくだけでなく、スポーツが社会に対してできることを示す機会となったのではないかと感じました。

さて、デフリンピック終了後の12月6、7日には、柔道の国際大会、グランドスラム東京が行われます。日本からはパリ五輪代表の阿部一二三、永瀨貴規、村尾三四郎、永山竜樹、阿部詩、素根輝選手らが出場予定となっており、熱戦が期待されます。どんな試合が見られるのか、私もとても楽しみにしています。

judo Kosei Inoue
Kosei Inoue, President, Certified NPO JUDOs
judo Kosei Inoue
井上康生 理事長, 認定NPO法人 JUDOs

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