米国による原爆投下から80年となった長崎の平和公園で「長崎原爆犠牲者慰霊平和祈念式典」が営まれた。

原爆投下から80年となり、長崎市の平和公園で営まれた「長崎原爆犠牲者慰霊平和祈念式典」=8月9日午前(代表撮影)
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長崎は8月9日、米国による原爆投下から80年となった。爆心地となった長崎市松山町の平和公園で「長崎原爆犠牲者慰霊平和祈念式典」が営まれた。鈴木史朗市長は平和宣言で核戦争突入への危機感を表明し、各国の指導者に廃絶への具体的道筋を示すよう求める。昨年ノーベル平和賞を受賞した日本原水爆被害者団体協議会(被団協)の故山口仙二・元代表委員の演説を引用。市民社会に、対話や交流による信頼構築や連帯を呼びかける。

被爆者が初めて全国で10万人を下回り、平均年齢も86・13歳となる中、記憶の継承や救済の拡大が問われている。
市は昨年の式典に、パレスチナ自治区ガザを攻撃するイスラエルを招かず、日本を除く先進7カ国(G7)の大使が欠席。今年は日本に在外公館を置く全ての国・地域を招待し、ウクライナを侵攻するロシアも4年ぶりに対象とした。

6日時点で95カ国・地域と欧州連合(EU)が出席する見通し。昨年の参加は過去最多の100カ国・地域だった。
(産経新聞)
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