一昨年、韓国へ亡命した在キューバ北朝鮮大使館の元参事官、李日奎氏に、キューバで会った「日本人女性工作員」の存在や拉致問題など北朝鮮の対日政策について聞いた。

「資本主義の生活は慣れないけれど、韓国に来て良かったと毎日思っている」と語る李日奎氏=京都市の龍谷大学(長戸雅子撮影)
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「あらゆる不道徳と不正に満ちたこの社会では、とても生きていけない」。一昨年11月に韓国へ亡命した在キューバ北朝鮮大使館の元参事官、李日奎(リ・イルギュ)氏は脱北理由をこう語った。外交問題の解決で金正恩朝鮮労働党総書記から表彰されるなど将来が約束されたエリートだったが、手当は十分でなく、密輸出など非合法活動をしなければ生活できなかった。キューバで会った「日本人女性工作員」の存在や拉致問題など北朝鮮の対日政策について、10月7日に産経新聞出版から上梓する回顧録「私が見た金正恩」の準備で来日した李氏に聞いた。
聞き手:長戸雅子(産経新聞論説副委員長)
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