
「相馬野馬追」の見どころのひとつ「甲冑競馬」が大井競馬場で行われた=10月5日午後、東京都品川区(酒井真大撮影)
This post is also available in: English
福島県沿岸部の伝統行事「相馬野馬追」の見どころのひとつ「甲冑競馬」が大井競馬場(東京都品川区)で10月5日、行われた。相馬野馬追は千年以上の歴史を誇る伝統行事で、国の重要無形民俗文化財に指定されている。大井競馬場では1977年から実演し、今年で26回目を迎えた。発走前には、古くから受け継がれてきた相馬民謡「相馬流れ山」を披露。その後、中央競馬や地方競馬で活躍していた5頭が一斉にスタートした。

白い鉢巻きを着けた騎馬武者らが、本馬場800メートルを旗指物をなびかせながら疾走すると、駆けつけた約1800人の観客から歓声が上がった。
組頭としてノースビクトリーに騎乗した赤田篤さん(44)が、1着でゴール。赤田さんは「過去2回は3着で、1着をずっと狙っていた。家族も見に来てくれていたので嬉しかった。(福島県で開かれる)本祭りの甲冑競馬でも1着を取りたい」と、次なる目標を掲げた。

東京都調布市から家族で訪れた大学3年生の男性は、「歴史が好きで野馬追に興味を持っていた。甲冑を身に着け、旗をなびかせて走る姿は迫力があった。本場の福島にも見に行きたい」と笑顔で話した。
筆者:酒井真大(産経新聞)
This post is also available in: English