
衆院本会議で第104代首相に選出され、起立し拍手を受ける自民党の高市早苗総裁=10月21日午後、衆院本会議場(春名中撮影)
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衆参両院は10月21日午後、本会議で首相指名選挙を行い、自民党の高市早苗総裁を憲政史上初の女性首相となる第104代首相に選出した。高市氏は直ちに組閣に着手し、宮中での親任式と閣僚認証式を経て、自民と日本維新の会による連立政権を発足させる。夜に官邸で記者会見し、今後の政権運営について説明する。
衆院の首相指名選挙では、高市氏が過半数(233議席)を上回る237票を獲得して立憲民主党の野田佳彦代表(149票)らを上回り、決選投票に進むことなく首相指名が決まった。
参院では、1回目の投票で高市氏は123票で過半数(124議席)に届かず、44票を獲得した野田氏との決選投票となった。決選投票では高市氏が125票を獲得し、野田氏(46票)を上回った。
高市氏は新内閣で、自民総裁選を争った小泉進次郎氏を防衛相に、林芳正氏を総務相に、茂木敏充氏を外相に、それぞれ起用する方針。内閣の要となる官房長官には木原稔氏を充てる。財務相には片山さつき氏を起用。経済安全保障担当相には、参院当選2回の小野田紀美氏を抜擢(ばってき)する。

高市氏は新内閣で、当面の物価高に対応するための令和7年度補正予算案の編成を指示する方針。悪化する安全保障環境に対応するため、政府が同4年に策定した「安保3文書」の前倒し改定も指示する。
この臨時国会では、維新との連立合意に盛り込まれた衆院議員定数の1割削減をどう実現させるかも大きな課題となる。
(産経新聞)
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