
ひの新選組まつりの隊士パレードで勝どきをあげる隊士ら=5月11日、東京都日野市(鈴木健児撮影)
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甲州街道の宿場町として栄えた東京都日野市で、同市出身の「新選組」副長・土方歳三の命日(5月11日)に合わせて「ひの新選組まつり」が5月10、11日の両日に開催された。新選組の象徴「だんだら模様」の羽織をはおった隊士ら約200人がJR日野駅前の甲州街道日野宿付近をパレード。会場は新選組のファンらでにぎわった。

ひの新選組まつりは毎年5月上旬の土・日曜日に開かれ、隊士コンテストや古武道の演武、きものクイーンコンテストなどが行われている。今年は2日間で約4万5000人が訪れた。
2日目の5月11日は、「新選組隊士パレード」が行われ、前日の新選組隊士コンテストで選ばれた「ミスター土方」を先頭に、近藤勇局長が続き、その後を一番隊から十番隊までの隊士役が行列を作って、日野宿周辺の約2キロを練り歩いた。

全国から多くの新選組ファンが参加し、「エイ、エイ、オー」と勝ちどきを上げながら進んだ。
日野市は、土方歳三と六番隊隊長・井上源三郎の故郷。都内に唯一残る本陣建築「日野宿本陣」は、近藤勇や土方歳三らが道場で剣の稽古に励んだ場所だといわれる。
新選組は幕末の浪士隊で、幕府を倒そうとする尊王攘夷運動などを取り締まり、京都の治安を守るために組織された。近藤局長、土方副長、一番隊長の沖田総司ら剣の達人が名を連ね、幕末のヒーローとして今も高い人気を誇っている。

新選組を題材にした人気アニメ「青のミブロ」の作者、安田剛士さんも日野市出身。ひの新選組まつりの会場ではキャラクターパネルが並んだフォトスポットが設けられ、集まった新選組ファンが記念撮影するなど楽しんでいた。
筆者:鈴木健児(産経新聞)
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