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日本初の女性首相、高市早苗氏が就任して1カ月足らず。日本は、闇の中で苦悩し、救いを待つ人たちに希望の光を届けていこう。
tokyo outlook abductions

全拉致被害者の即時一括帰国を求めて声を上げる拉致被害者家族ら=11月3日午後、東京都千代田区(相川直輝撮影)

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Japan-North Korea Summit Over Abductions Issue Highly Plausible, says Expert

西岡力・救う会会長「日朝首脳会談の可能性は十分、行方はトランプ大統領次第」

日本初の女性首相、高市早苗氏が就任して1カ月足らず。この間、公明党が政権を離脱し、「日本維新の会」が新たに連立に加わった。外交では、米国や中国、韓国に加え、東南アジア諸国などの首脳たちと会談する大車輪の働きをみせた。日本は、まるで別の国になったような…。そう感じているのは記者(内藤)だけか。それだけリーダーの本気力は大きい。

米軍の空母ジョージ・ワシントンの上で演説するトランプ米大統領(右)と高市早苗首相=10月28日、神奈川県横須賀市(代表撮影)

11月3日、拉致問題の解決を目指す大集会に出席した高市首相は、早期解決のためには「手段を選ばない」と語った。そこまで首相が言及したことに、参加者たちは大きな勇気をもらい、首相退出の際には、総立ちとなって見送った。「毎年開かれている集会だが、こんな雰囲気に包まれたのは初めてのことだ」。集会参加者の弁である。

首相は集会で、拉致被害者全員の即時一括帰国のために無条件で北朝鮮の金正恩朝鮮労働党総書記との面談を北側に打診していることを明らかにした。首相は発生から半世紀が経過した拉致問題を終わらせたいと語った。だが、北朝鮮は本当に動くのか、どうやって終わらせるのか…。解決の道は見えてきていない。

高市早苗首相との面会を終え、拉致前の母・曽我ミヨシさんの写真を前に話す曽我ひとみさん(左から2人目)。(他左から)飯塚耕一郎さん、拉致被害者家族会の代表の横田拓也さん、横田早紀江さん=10月23日午後、国会内(寺河内美奈撮影)

そんな中にあって、英語と日本語のバイリンガル・ニュース・オピニオンサイト、JAPAN Forward(JF)は10日、朝鮮半島の専門家で、北朝鮮による拉致被害者救出を求める「救う会」会長の西岡力・麗澤大学特任教授が「日朝首脳会談の可能性は十分に高い」と断言するインタビュー記事を掲載した。JFの若手、吉田賢司記者がインタビューした。

上の英文は、同記事の見出しで、カッコ内は、日本語記事の見出しだ。同記事は先週、JFで最も読まれた記事の一つとなった。

西岡氏によると、トランプ米大統領と金正恩氏の首脳会談は来年3月以降に開催される可能性が高い。しかも、その米朝首脳会談で成果が得られれば、日朝首脳会談もすぐに開催される可能性が高いというのだ。

北朝鮮では、ウクライナによるロシアの石油施設への攻撃が原因で、エネルギーが逼迫(ひっぱく)し、価格が高騰している。金正恩氏は体制維持のために約100発分に相当する核弾頭と核物質を確保できれば、巨額の資金援助と引き換えに、すべてのウラン濃縮施設の解体や大陸間弾道ミサイルの廃棄を合意に盛り込む可能性があるという。

その際、北に資金を提供するのが日本になり、拉致問題を解決できる最大の機会が訪れるというのだ。北との交渉は困難を極めるだろう。高齢化する拉致被害者救出の本気の日朝交渉ができるのは今回が最後になるかもしれない。それでも拉致被害者たちを救出する希望が出てきたことで、大いに力が湧いてきた。

先週、JFで最も読まれたもう一つの記事は、中国の薛剣(せつけん)駐大阪総領事が8日、X(旧ツイッター)に国会で台湾有事について答弁した高市首相の「汚い首は一瞬の躊躇(ちゅうちょ)もなく斬ってやる」と投稿した〝事件〟である。投稿は翌9日夜には確認できなくなったが、JFのSNS上では、とても読むに堪えない大激論が展開された。

日本は、国家が主導する人さらいや、暴力団顔負けの恫喝(どうかつ)を自国の外交官にさせる国家に囲まれている。闇が支配するこの現実世界は、私たちの心を徹底的にくじく。そんな困難にあふれた世界だからこそ、日本は、闇の中で苦悩し、救いを待つ人たちに希望の光を届けていこう。JFは、微力ながらそのお手伝いをしていきたい。

筆者:内藤泰朗(JAPAN Forward編集長)

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2025年11月17日付産経新聞【JAPAN Forward 日本を発信】を転載しています

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