懐かしいカメラの名機が勢ぞろいした企画展「昭和100年記念 昭和のカメラ物語」が「日本カメラ博物館」で開催されている。
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1940年代、第二次世界大戦から朝鮮戦争まで使用された国産の「九九式極小航空写真機」=2月10日、東京都千代田区の「日本カメラ博物館」(関勝行撮影)

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懐かしいカメラの名機が勢ぞろいした企画展「昭和100年記念 昭和のカメラ物語」が東京都千代田区の「日本カメラ博物館」で2月11日から開催。第1部として、1926(昭和元)年から1954(昭和29)年に国内外で製造されたカメラなど約280点が展示されている。

昭和初期は、日本国内に数十社の光学機器メーカーがあった。国産メーカーは、技術が進んでいたドイツやアメリカのカメラやレンズを模倣し、当時から品質の高いものを製造していた。企画展では、当時の国産カメラが多数展示され、カメラ大国日本の創成期を知ることができる。

企画展「昭和100年記念 昭和のカメラ物語」(関勝行撮影)

その中でも貴重カメラの一つが、昭和17年ごろに東京光学機械(現トプコン)が製造した「九九式極小航空写真機」。第二次世界大戦中に〝光学兵器〟として開発され、大戦後もアメリカ軍によって朝鮮戦争にも使用された。

世界的に人気になる機種が出そろった1920年代 鏡や口紅などの入った化粧ケースに入れて持ち運べる「コダック アンサンブル」(関勝行撮影)

同展を担当した山本一夫学芸員は、「当時の日本の光学機械の技術力の高さを知ることできる」と説明。「昭和期に製造されたカメラを通して、時代背景や、カメラ大国になった日本の初期の姿を知ってほしい」とも語った。

1940年代後半、クリスマスツリーの飾りとしても人気を博した極小型カメラ(上段)(関勝行撮影)

昭和100年記念 昭和のカメラ物語 第一部:1926-1954

  • <会場>日本カメラ博物館(東京都千代田区一番町25番地 JCIIビル)
  • <開催期間>2025年6月22日(日)まで(月曜休館) 午前10時~午後5時

筆者:関勝行(産経新聞)

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