ウクライナのコルスンスキー駐日大使が、開始からまもなく3年になるロシアによるウクライナ侵略について、「変わらないのは日本の支援だ」として、日本の支援継続に強い期待を示した。

ウクライナ・ドネツク州の破壊された建物(ロイター=共同)
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ウクライナのセルギー・コルスンスキー駐日大使は2月20日、開始から3年になるロシアによるウクライナ侵略について、「(友邦国による)支援が3年続いたが、今後なくなるところがある。(今後も)変わらないのは日本の支援だ」として、日本の支援継続に強い期待を示した。同日、東京都内で開かれた在日ウクライナ商工会議所の設立記念行事で述べた。

コルスンスキー氏は「日々ネガティブなニュースも良いニュースもあるが、あまり反応しないでほしい」と参加者に訴えた。ロシアとウクライナの戦争終結に向け、米露が2国間で外相級協議を始めるなどウクライナや欧州諸国の頭越しで協議を進めることが念頭にあるとみられる。

商工会議所は昨年12月に設立し、日ウクライナ両国から加盟企業を募っている。ウクライナの復興を見据え、両国企業の相互進出に向けた支援のほか、ウクライナが強みを持つ農業やドローン技術などの分野でのビジネス拡大を目指す。

ウクライナから祖母と母を日本に避難させたヤボルスカ・カテリーナ理事長は「ビジネスは新たな職場をつくり、明日への安心感をもたらす。両国の架け橋になりたい」と意欲を語った。
筆者:石川有紀(産経新聞)
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