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能登半島地震で海底隆起などの甚大な被害を受けた輪島港(石川県輪島市)から10月31日、地震後初めて魚が出荷された。
底引き網漁で取れた魚を、夕方の競りに向け金沢へ運んだ。県漁協輪島支所の上浜敏彦統括参事は「やっとここまで来た。大幅に規模を縮小しているので油代にもならないだろうが、今日が始まりだ」と意気込んだ。
31日未明、二十数隻の船が出港。昼ごろに戻り、ノドグロやタイなどが次々と水揚げされた。隆起により港と海面の間に約2メートルの段差ができたため、水揚げにはベルトコンベヤーを利用。漁師らは慎重に作業していた。
この日の漁は、11月6日解禁のカニ漁に向け、漁船停泊エリア付近の工事など応急復旧をした港の試験操業も兼ねた。本格復旧には程遠く、地震前は1隻で200~300箱ほど取れた魚も20箱ほどに制限した。
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