緑の中 ガタンゴトン 銚子電鉄

 

 

「本物のトンネルはないが、緑のトンネルならあります」「電車が冷房を入れ加速すると、電圧が下がり室内灯が消える」

 

赤字状況が続く銚子電鉄(千葉県銚子市、銚子-外川(とかわ)間の6.4キロ)の宣伝文句だ。大正12年に開業した銚子電鉄は、通勤通学のほか、犬吠埼などへの観光にも利用されてきたが、過疎化で乗客数は年々減少。50年前は約130万人だったが昨年度は35万人までに落ち込んだ。

 

この状態を逆手に取った“自虐ネタ”のアイデアで経営難を克服しようと今、話題だ。同社の稼ぎ頭は鉄道事業ではなく、食品製造販売。米菓子「ぬれ煎餅」、経営状況をもじったスナック菓子「まずい棒」、生き残りをかけた「鯖威張る(サバイバル)弁当」が人気商品に。

 

「人手不足で社長が電車を運転」「ぬれ煎餅買ってください。電車修理代を稼がなくちゃ…」など自らをネタにして発信してきた。鉄道ファンの人気スポットは木々に囲まれた緑のトンネル。銚子電鉄によると、「枝が伸びてきたら安全のために整えることはあるが、もともとあった山に線路を通したので天然のトンネルだ」という。

 

本銚子駅の近くに住む堀江和一(わいち)さん(65)は「昔から通学に使われてきた駅ですが、最近は写真を撮ったり、観光に来る人も多く見ます」と話した。

 

筆者:宮崎瑞穂(産経新聞写真報道局)

 

 

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Author:

Mizuho Miyazaki is a photo journalist, The Sankei Shimbun Photo Deapartment.

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