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ニューヨーク・タイムズ紙の「2023年に行くべき52カ所」に選ばれ、飛躍的に外国人客が増えている盛岡市で10月1日、「わんこそば世界大会」が初めて開かれた。日本を含む8つの国と地域の79人が参加、子供の部(1チーム2人)と一般の部(同3人)で、1人が各2分間に食べたそばの合計杯数を競った。
世界大会は岩手県主催。盛岡市が52カ所に選ばれ、地元名物のわんこそばの知名度が上がり、8月末にニューヨーク・ブルックリンの日系商業施設の夏祭りで開かれたわんこそば大会も好評だった。これを受けて外国人客のさらなる誘客イベントとして企画された。
わんこそばの起源説がそれぞれ伝わる盛岡市と花巻市に加えて、両市のそば店が初めて協力する画期的な世界大会で、一般の部は国内の31人に加え、中国、台湾、モンゴル、ネパール、カナダ、タイ、米国から留学生を中心に26人が参加、19チームで競った。
競技は達増拓也岩手県知事、内舘茂盛岡市長、上田東一花巻市長らが特製の長いそばを切る麺カットなどのオープンセレモニーに続いて行われた。ネパールからの参加者はわんの麺を口に放り込むスタイルで57杯を記録するなどして会場を大いに沸かせた。
しかし、同ルールの全日本わんこそば選手権で優勝経験のある地元の盛岡消防チームナガが250杯の圧倒的な強さで初代の世界一に輝いた。盛岡地区広域消防組合消防本部の職員チーム。2分間で最多91杯を記録した佐藤裕拡(やすひろ)さん(51)は「予定通り、チームの力になれてよかった。この大会が続いて連覇したいですね」と笑顔で話した。