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天皇陛下は2月23日、63歳の誕生日を迎えられた。これに先立ち、皇居・宮殿で記者会見し、各地で戦争や紛争が続く世界の現状に「深い悲しみ」を覚えるとした上で、「私たち一人一人が平和な世界を実現するために何ができるのか、改めて問われているのではないか」と述べられた。
陛下は昨年、本土復帰から50年を迎えた沖縄を皇后さまとともに訪れ、「改めて平和の大切さを深く心に刻みました」とご述懐。今月6日に発生したトルコ・シリア大地震などの災害にも触れ、地球規模の問題に国際社会が協力して対応していくことの必要性を指摘された。
新型コロナウイルスの感染状況が少しずつ落ち着き、国民との直接交流の機会が増えていることを「とても嬉(うれ)しいこと」と喜ばれた。今後については、新たな交流手段であるオンラインも引き続き活用しながら、「様々な形で広く国民の皆さんと接することができれば」と語られた。
今年6月でご結婚から30年を迎える皇后さまに対して、「人生の半分以上を私と一緒に皇室で過ごしてくれていることに、心から感謝するとともに、深い感慨を覚えます」との心境も明かされた。
宮内庁がご近況の写真や動画を公表
宮内庁は陛下のお誕生日に際し、天皇、皇后両陛下のご近況を紹介する写真や動画を公表した。両陛下は盆栽に関心が深いといい、撮影では、この時期に花を咲かせる「サンシュユ」の盆栽をご覧に。また、宮内庁庭園課が管理する盆栽を紹介した写真集「宮中の盆栽 大道庭園の四季」を手に、お二方で歓談された。