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宮内庁は1月1日、石川県能登地方で最大震度7を記録した地震を受けて、2日に皇居で予定されていた新年一般参賀を中止すると発表した。現地で相当程度の被害が想定され、消防や警察、自衛隊の活動が見込まれることなどを考慮。天皇、皇后両陛下は被害状況に心を痛め、寒さが厳しい中で、人命救助や消火活動が一刻も早く進むことを願われているといい、こうした両陛下のお気持ちもふまえて判断したとしている。
新年一般参賀は、両陛下が皇族方とともに宮殿のベランダに立ち、国民から祝賀を受けられる恒例行事。昭和天皇が崩御した翌年の平成2年に取りやめとなったほか、新型コロナウイルス禍で令和3、4年は実施を見合わせた。過去には、天皇誕生日の一般参賀が平成8年、ペルーの日本大使公邸人質事件を受けて中止されたことがあるが、自然災害を受けての見合わせは異例。
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天皇ご一家、新年お迎えに 国民気遣われ「明るい希望持てる年に」
天皇ご一家は1日、穏やかに新年を迎えられた。宮内庁は新年に当たり、皇居・御所で、干支の「辰」にちなんだ置物を前に歓談される天皇、皇后両陛下と長女の敬宮(としのみや)愛子さまの写真と映像を公開した。新型コロナウイルスの感染症法上の分類は見直されたものの、引き続き感染対策に配慮し、今回も上皇ご夫妻、秋篠宮ご一家はそれぞれのお住まいで撮影に臨まれた。
天皇陛下は同日、宮内庁を通じ、新年に当たっての感想を公表された。災害や物価上昇などで「苦労された方も多かったことと思います」と国民を気遣い、助けを必要としている人々への「支援の輪が広がっていくこと」を願われた。
世界各地で戦争や紛争により多くの命が失われていることに「心が痛みます」とし、新年が日本や世界の人々にとって「明るい希望を持って歩んでいくことのできる年となることを祈ります」と結ばれた。