[Mythbusters] ‘Brand Japan’: Who is Tarnishing Whom or What?
(【神話を斬る】誰が「ブランド・ジャパン」を貶めているのか)
令和の御代が幕を開けた。英語ニュース・オピニオンサイト「JAPAN Forward」(JF)は5月の連休中、歴史に残る御代替わりでお祭り気分に沸く日本の素顔を世界に発信した。
ところが、一部の欧米メディアは、そんな日本にケチをつけずにはいられないようだ。「『令和』は権威主義的な意味にも受け取られている」(米CNNテレビ)や、「日本は新しい時代を迎えたが、安倍政権のもとでは未来は暗い」(米デイリー・ビースト)などと伝えていた。
JFは、こんな日本叩きに潜む事実の歪曲(わいきょく)や嘘、誤りをあぶり出そうと、連載「神話を斬る」を今年1月にスタートさせた。上の英文(日本語訳)は、3月22日に掲載された連載記事の見出しである。
「ブランド・ジャパン 打撃を受ける」―。米紙ワシントン・ポストが、こんな見出しでテンプル大学ジャパンのジェフリー・キングストン教授の寄稿文を掲載したのは今年1月17日のことである。
カルロス・ゴーン被告の逮捕と日本における女性差別に関する報道がいかに日本の印象(ブランド)を害しているか、客観的に解説するのが寄稿文の目的だという。
だが、JFの解説委員を務めるアール・キンモンス大正大学名誉教授が、連載記事でその寄稿文の中身を検証してみると、「学部生の論文としてもあまりにひどすぎる」内容だった。
キングストン氏によると、「ブランド・ジャパン」を害しているのは「日本社会を支配する保守的な年配男性エリートたちだ」。同氏の客観性に問題があるのは言うまでもないだろう。
採点したキンモンス氏は、日本の現実と外国の理想を比べて日本を叩くキングストン氏の手法にこそ問題があると指摘。「こういう記事は、日本人に向けて日本語で書くべきではないか。日本の印象をすでに汚している〝年配の白人男性たち〟が、それをさらにアメリカ人の読者に訴えかける意味はどこにあるのか」と疑問を呈した。
ちなみに、前出のCNNに「令和」の意味をネガティブに語っていたのもキングストン氏だった。
「誰が『ブランド・ジャパン』を貶(おとし)めているのか」は明らかだろう。
キンモンス氏の記事に対するコメント欄には、「日本にはキンモンス氏のような人が必要だ」「大学は外国人教員を採用するときには注意しなければならない」「ワシントン・ポスト(の報道姿勢)こそが問題なのだ」といった意見が書き込まれている。
JFは今後、〝反日〟専門家たちが英語で発信する日本についての「フェイク・ニュース」を斬っていく予定だ。ご期待ください。
(JAPAN Forward編集部)
※「日本を発信」シリーズは、産経新聞のオピニオン面に掲載された記事を転載しています。