Russia's President Vladimir Putin visits a monument on Unity Day in Sevastopol

Russian President Vladimir Putin delivers a speech as he visits a monument, dedicated to the end of the Civil War of 1917-1922, on Russia's Unity Day in Sevastopol, Crimea November 4, 2021. Sputnik/Mikhail Klimentyev/Kremlin via REUTERS ATTENTION EDITORS - THIS IMAGE WAS PROVIDED BY A THIRD PARTY.

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Prediction: Russia to Invade Eastern Ukraine Come Winter Olympics 2022

 

(ロシアは2022冬季五輪に合わせてウクライナ東部に侵攻するだろう)

 

 

新年は、近年まれにみる大変、厳しい冬になる-。気候変動のお話ではない。ちょっと気は早いが、英語ニュース・オピニオンサイト「JAPAN Forward」(JF)に最近掲載された記事をもとに、新年がどんな年になるのかを占ってみると、そんな結論が導き出せる。

 

まず気になるのが新型コロナ禍の行方だ。

 

「近年最悪のクリスマスになるかもしれない」

 

そう語るのは、2020年から日本在住のドイツ人ジャーナリスト、アグネス・タンドラーさんだ。「欧州を壊滅的な冬にした新型コロナの“モンスター・ウエーブ”を、日本はどうしたら回避できるのか」(11月22日付)の記事では、欧州が再び、「長く、厳しいコロナの冬」に直面する過酷な現実を描いていた。

 

世界保健機関(WHO)の専門家は、2月までに欧州では新型コロナ感染でさらに50万人が死亡すると警告した。ワクチン接種を望まない人が多いうえ、誰もマスクを着用しないことが感染拡大をもたらしている要因だとみている。

 

爆発的感染の波が到来した欧米諸国とは対照的に感染者数が激減した日本も、まだ油断はできない。

 

コロナ禍に追い打ちをかけているのが、原油や天然ガス不足による急激なエネルギー価格の高騰である。冬季でエネルギー需要が増大する中、産油国・ロシアは対欧米で強力な外交カードを握った。そのカードで何をやる気なのか。

 

その問いに対する答えは、ブロガーで、作家・評論家の長谷川七重さんが執筆した同17日付の記事にあった。上の英文(日本語訳)がその見出しである。

 

同記事を要約すると、(1)ロシアのプーチン大統領はロシア人が多く居住するウクライナ東部をロシアのものだと考え取り戻すことを目論む(2)ロシア軍が近年、同地域周辺に部隊を度々集結させるなど干渉を強めている(3)中露艦隊の日本一周などこれまでにない不可解な軍事協力が進んでいる(4)エネルギー価格高騰とコロナ禍はロシアに領土奪取で絶好の機会を与えている-などとした論考だ。

 

JFで最も読まれたトレンディング記事の上位に入り、フェイスブックでは、同記事への賛否両論が飛び交っている。

 

このほか、トレンディング記事のトップには、政治・財政アナリスト、深田萌絵さんの同13日付インタビュー記事が入った。深田さんは「中国は技術と情報伝達の分野を支配しており、それは事実上、すべてを掌握していることを意味する」と述べ、日本を含む外国企業が中国の世界制覇への道づくりを手助けしている現状に警鐘を鳴らした。

 

クリミアで親ロシア派武装集団が突如、最高会議庁舎を占拠したのは2014年2月27日、ソチ冬季五輪閉幕直後のことだった。2008年8月8日、北京夏季五輪の開幕日には、南カフカス地方にあるグルジア(現ジョージア)と、同国からの分離・独立を宣言した親ロシア派の南オセチアとの紛争に、ロシア軍が介入し戦争となった。

 

北京冬季五輪が開幕する来年2月、ウクライナ東部で紛争が勃発し、五輪閉幕後に中国軍による台湾侵攻が始まったら、世界は、そして日本はどう対応するのか。新年の“悪夢”が杞憂(きゆう)に終わることを祈りつつ、中露両国の動向に最大限警戒し、現実のものとさせない対策をいま講じることが求められている。

 

(JAPAN Forward編集部)

 

 

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「日本を発信」シリーズは、産経新聞のオピニオン面に掲載された記事を転載しています

 

 

 

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