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SoftBank Group Chairman and CEO Masayoshi Son discusses AI investments in Riyadh on October 29. (©Sankei by Kazuya Nemoto)

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ソフトバンクグループの孫正義会長兼社長は10月29日、サウジアラビアの首都リヤドで開かれた国際会議「未来投資イニシアチブ」に登壇し、近年注力するAI(人工知能)関連事業について「今は大きなチャンスに備え、何百億ドルも貯めている」と明かした。具体的な使途には触れなかった。今後も傘下の英半導体設計大手アームの成長を軸に関連事業に全力を注ぐ構えだ。

 

ソフトバンクグループの2022年9月中間連結決算会見に登場した孫正義会長兼社長=2022年11月、東京都港区(日野稚子撮影)

 

孫氏は、人類の1万倍の知性を持つAIの進化形「ASI(人工超知能)」の実現について語り「今はそこだけに集中している。人類を幸せにするためだ」と述べた。2035年には実現しているとの考えも示した。

 

その上で現在は次の投資へ向け巨額の資金を貯めていることを明らかにした。使途の方向性は定まっていると示唆したが、詳細は「教えられない」と言及を控えた。一方、AI開発にはアームの半導体チップが不可欠になると指摘し、同社がグループの中核だとの考えを改めて強調した。

 

また孫氏は、近年のAIブームがいわゆる「バブル」なのではないか、との指摘を真っ向から否定。生成AIに利用される半導体「GPU」の製造で時価総額世界一に躍り出た米エヌビディアについては「過小評価だ」と述べるなど、今後もAI市場は拡大を続けるとの見方を示した。

 

筆者:根本和哉(産経新聞)

 

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