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日本の次世代大型ロケット「H3」初号機の打ち上げが迫ってきた。H3は、これまでの国主導の宇宙開発が主目的のロケットと異なり、民間企業の使いやすさを重視。低価格で迅速な打ち上げを柔軟な体制で実現することを追求した。まさに、顧客ありきのビジネス戦略だ。急成長が見込まれる宇宙ビジネス市場で日本の強みを発揮し、確固たるポジションを築く役割をH3は担っている。
過去とは異なる設計思想
H3の初号機は、15日午前に鹿児島県南種子町の種子島宇宙センターから打ち上げられる予定となっている。これまでの日本の主力ロケットH2AやH2Bの後継となる位置づけだが、これらとは開発設計の考え方が大きく異なる。
筆者:伊藤壽一郎(産経新聞)
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2023年2月5日付産経新聞【クローズアップ科学】を転載しています