Seasoning from Mashurooms Chiba 001

Food Shokubo's President Yosuke Sakamaki presents a jar of Mushroom Ichiban on December 7 at the Abiko City Hall. (©Hiroaki Okada)

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国内トップの生産量を誇る千葉県産のマッシュルームを加工した調味料が、今年の「調味料選手権」で日本一に輝いた。千葉県香取市の生産農家から仕入れたマッシュルームを県産の醬油で味付けし、千葉の「うま味」にこだわった逸品で、生産が追いつかないほど好評だ。

 

調味料をPRするため、日本野菜ソムリエ協会が毎年実施している調味料選手権で、全国から応募のあった211品の頂点に立ったのは、千葉県我孫子市の食品加工メーカー「風土食房」が開発した「マッシュルームイチバン」(648円)。「ご当地部門」の最優秀賞にも選ばれた。

 

この商品はマッシュルームの食感も楽しめるよう、みじん切りとペーストの2種類に加工し、バターや醬油で味付けした。

 

風土食房の坂巻陽介代表は「和食でも洋食でも使える万能調味料に仕上げることができた」と胸を張る。

 

「卵かけご飯の具としてもお薦めで、ゆでたパスタに絡めるだけでもOK」と味にも自信を見せる。

 

実は昨年の選手権で同社は県産のネギを使った調味料「ネギイチバン」を出品し、総合2位にもなっている。当時、FMラジオ局「bayfm」とコラボレーションした企画をきっかけに開発した。今回総合1位になったのは同企画の第2弾の調味料だ。

 

 (file photo)

 

今年6月から同社の直売所や県内の道の駅などで発売したところ、売れ行きは好調で、「生産量を2倍に増やしても、追いつかない」と坂巻代表はうれしい悲鳴を上げている。

 

12月7日、地元・我孫子市の星野順一郎市長に日本一を報告した。

 

「今後も地域に根差し、県産のおいしい食材を加工していく。次は海の幸を扱ってみたい」と飽くなき挑戦が続く。

 

 

県によると、坂巻代表が着目したマッシュルームの千葉県の産出額(令和3年)は23億円で全国都道府県別でトップで、全国シェアも34%を占める、まさに全国に誇る千葉の「イチバン」の農産物だ。

 

筆者:岡田浩明(産経新聞)

 

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