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「よくぞこれほど残っていたものだ」というのが、満州の物語を書き続けてきた、おじん記者(還暦過ぎ!)にとっても率直な驚きだった。
戦後、70年以上(※写真撮影時)。旧満洲国や関東軍関係に始まって企業、ホテル、駅舎、学校、神社の鳥居まで…満州(関東州を含む)の地で日本人が設計し日本人が建てた建築物が、あれほど、ねちっこく、しつこい「反日」キャンペーンを繰り返す現代の中国で健在だったのだ。
それは、写真家の船尾修(ふなおおさむ)(63)が平成28年から約3年間、日本人がかつて関与した約400カ所の建築物を回り、写真に撮った『満洲国の近代建築遺産 船尾修写真集』(令和4年、集広舎刊)に記録されている。
筆者:喜多由浩(産経新聞)
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2024年2月7日付産経新聞【満韓あちらこちら】より