9月20日に開幕するラグビーワールドカップ(W杯)の各会場では、試合に向けた準備は整った。会場の一つ、花園ラグビー場(大阪府東大阪市)では、何と、猛禽類であるタカまでが〝出動〟し、最終的な準備に余念が無い。なぜ、タカが出動したのか―。
花園ラグビー場では、カラスなどの鳥たちが空から落とす糞(ふん)公害に悩まされてきた。会場が糞で汚れるだけでなく、観客たちに危害を加える可能性があるカラスたちを、天敵のタカが会場上空を飛ぶことで、カラスたちには別な場所に移動してもらおうという作戦だ。
7月29日に行われた、タカを使ったカラス駆除作戦では、女性鷹匠(たかじょう)の江頭千景さん(22)がスタンドでタカを放った。昨夏も実施したところカラスなどが激減したといい、東大阪市の担当者は「効果は抜群。W杯を気持ちよく迎えたい」と話した。