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富士山の山梨県側の登山道「吉田口登山道」の通行予約システムの受け付けが5月20日午前10時から始まった。午後4時時点で、7月1日から9月10日までのシーズン全体で6849人分の予約を受け付けた。担当者は「特に週末やお盆期間などで予約が集中していることもなく、毎日100人程度で予約が入っている」と説明し、1日上限の3千人には十分余裕があるとの認識を示した。
20日の予約件数は1997件。個人の登山客よりも団体での予約が圧倒的に多い状況だ。富士登山のツアーを販売している旅行会社などが先行して予約を入れているもようだ。
山梨県は今夏山シーズンから5合目にゲートを設置し、時間帯と1日当たりの登山者数の両方で規制を実施する。夕方以降に5合目を出発し、山小屋に宿泊せず山頂に向け一気に登り続ける「弾丸登山」を防ぐためだ。
同時に、ゲートの通行料2千円の支払いを義務化。予約システムは通行料の現金支払いが多くなるとゲート付近が混雑するとして、それを防ぐ狙いだ。予約完了には、クレジットカード払いなど通行料の事前支払いが必要で、その場合は事前に送られたQRコードをかざせば、通行料支払いを証明するリストバンドに引き換えられ、スムーズにゲートを通過できる。
筆者:平尾孝(産経新聞)