Giant Festival Wheels Gion 001

Chairman Nobusuke Kimura of the Ofune Float Preservation Society gazes at the newly acquired wheels. On the left are the old wheels, Chukyo Ward, Kyoto City (©Kyodo)

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祇園祭後祭の山鉾(やまほこ)巡行(24日)でしんがりを務める大船鉾(京都市下京区)が車輪4本を新調し、報道陣に公開した。新しい車輪は直径2・13メートル、重さは685キロあり、すべての山鉾の中で史上最大という。今年は色は塗らずに白木のままで巡行する。

 

祇園祭後祭の山鉾巡行で、新町通周辺に集結した豪華絢爛な山鉾 =2023年7月24日午後、京都府京都市下京区 (渡辺恭晃撮影)

 

車輪の外周の部材などはカシ材を、車軸を受ける中心部はケヤキ材を用い、社寺建築や屋台などを手掛ける八野大工(岐阜県高山市)が手がけた。

 

大船鉾は平成26年に約150年ぶりに巡行復帰を果たした。その際、昭和28年から菊水鉾が使用していた車輪を譲り受け、修理した上で使用してきたが傷みも目立っていた。

 

大船鉾保存会は将来の車輪の新調に備え、平成27年から木材の調達に着手。宮崎県や綾部市などで入手した木材を7年かけて乾燥させ、昨年夏から製作を進めていた。

 

法人や個人に寄付を募り、前の2輪は誠都運輸倉庫(久御山町)が全面寄付したという。同保存会の木村宣介理事長(54)は「想像以上に大きく、精緻な技術で立派なタマ(車輪)ができて喜んでいる。神事・祭事を未来永劫(えいごう)続けることが目標なので、次の世代に引き継げたと思う」と感慨深そうに話した。

 

筆者:田中幸美(産経新聞)

 

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