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Former PM Yoshihide Suga at the House of Representatives No 2 Members' Building in Nagatacho, Tokyo on July 5. (©Sankei by Shunsuke Sakamaki)

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9月の自民党総裁選を前に、菅義偉前首相の言動が注目を集めている。総裁選出馬が取り沙汰されている有力議員との会食を重ねていることに加え、いち早く、岸田文雄首相(自民総裁)に事実上の退陣要求を突きつけるなど党内外への発信を強めているからだ。総裁選を巡っては複数の議員が菅氏からの支援を期待しているとみられ、菅氏が誰を推すかの判断が新たな「党の顔」を選ぶ選挙戦に影響を与えそうだ。

 

 

非主流派の中心

 

「7月に入ったら、騒がしくなるのではないか」

 

菅氏は6月、総裁選に向けた党内の動きに関し、周囲にこう見通しを示した。

 

菅氏は現職首相だった令和3年の前回総裁選で再選に意欲を示していたが、出馬断念に追い込まれ、岸田政権が誕生して以降、首相と距離がある非主流派の中心メンバーとして位置づけられている。無派閥で宰相に上り詰めた菅氏は「脱派閥」が持論で、派閥パーティー収入不記載事件を受けた党内議論においても派閥存続に否定的な見解を強く示し、党改革に向けた議論をリードしてきた。

 

不記載事件で党内6派閥のうち5派閥が解散、または解散を決定し、改めて注目される形となった菅氏は、精力的に自民議員との会食を重ねる。6月6日には菅政権で閣僚として支えた加藤勝信元官房長官や小泉進次郎元環境相らが菅氏を囲んだ。同19日には茂木敏充幹事長、今月1日には石破茂元幹事長らとの会食に臨んだ。

 

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筆者:今仲信博(産経新聞)

 

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