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インドを消費地としてだけでなく、一大輸出拠点として育て上げるためには、インドで生産する製品の品質向上が欠かせない。カギは、レベルの高い「日本式ものづくり」のノウハウを根付かせられるかだ。
成功例として手本にされるのが、1983年に進出した自動車メーカーのスズキ。低価格な小型車を展開し、90年代には60%以上のシェアを獲得した。今は50%を割り込んでいるが、なおトップシェアを誇る。
83年から同社の主力工場である湖西工場(静岡県湖西市)で、インドの現地社員を受け入れて最長2年に及ぶ研修を実施。マニュアルを重視し品質のばらつきをなくすなど、きめ細やかな日本式の生産技術、品質管理を徹底して指導してきた。
筆者:桑島浩任(産経新聞)