ドバイ・シーマクラシックを制したシャフリヤール
=メイダン競馬場(共同)
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日本調教馬の海外での活躍が注目されている。今年のドバイワールドカップカーニバルには、過去最多の22頭が8レースに出馬した。メインレースのドバイワールドカップ(G1、ダート2000)は1着賞金が696万米ドル=約8億5000万円。JRAは「海外の主要競争に対する競争力を高めるため」日本国内の1着賞金を増額したが、海外への挑戦は止まらない。
ドバイのレースでは、ドバイシーマクラシック(G1、芝2410、1着賞金348万米ドル=約4億2500万円)で昨年の日本ダービー馬シャフリヤールが勝利、大接戦となったドバイターフ(G1、芝1800、1着賞金290万米ドル=約3億5400万円)でパンサラッサが1着同着になるなど、出走8レース中5つのレースを日本馬が制した。昨年2着の雪辱を晴らすべくドバイワールドカップに挑んだチュウワウィザードは3着に敗れた。
ドバイに先立つ2月に行われたサウジカップデーでも、遠征した日本馬が4レースで勝利する大活躍をみせた。
昨年11月の米国競馬のブリーダーズカップでは、ラブズオンリーユー(フィリー&メアターフ、牝・芝2200)とマルシュロレーヌ(ディスタフ、牝・ダート1800)が優勝した。日本馬の米国G1勝利は2005年のシーザリオによる初制覇以来で、ブリーダーズカップでは初めての快挙となった。
ラヴズオンリーユーは昨年4月のクイーンエリザベス2世カップ(香港、芝2000)、12月の香港カップ(芝2000)も勝利、日本馬で初めて海外G1で年間3勝を挙げた。
日本競馬関係者の悲願となっているのがフランスの凱旋門賞制覇。近年では日本馬の参戦が恒例となっているが、最高着順は4度の2着で、日本馬による勝利が待たれる。
JRAは2016年から海外競馬の馬券を国内販売しており、ファンから支持を受けている。
筆者:影山慎一郎(Japan Forward)