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JAPAN Forwardでは11月28日(日)に行われる第41回ジャパンカップの出走馬のうち、コントレイルとシャハリヤールに注目。2頭について、「週刊Gallop」の記事を紹介する。
「週刊Gallop」は、産経新聞社が「サンケイスポーツ特別版」として発行している競馬専門の週刊誌。1993年10月に創刊され、多くの日本の競馬ファンに愛されている。
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強い3歳世代の力を証明してみせる。01年ジャングルポケット以来となる同一年のダービー&ジャパンC制覇へ。シャフリヤールがコントレイル、ワグネリアン、マカヒキと4世代のダービー馬対決へ挑む。スプリンターズSはピクシーナイト、天皇賞・秋はエフフォーリアが制して、今年は古馬混合のGⅠで3歳世代が活躍中だ。
コントレイルが3冠を達成した昨年の菊花賞当日にデビュー。過去にエピファネイア、ワールドプレミア、アンライバルド、ブエナビスタなど後のGⅠ馬を多数輩出したいわゆる〝伝説の新馬戦〟で初陣を飾った。伝説を証明すべく、毎日杯を1分43秒9のコースレコードで制すと、全兄アルアインが制した皐月賞をパスしてダービーへ。万全の態勢で臨んだ大一番で、無敗の皐月賞馬エフフォーリアとの激戦を制し、見事に世代の頂点に立った。
秋の始動戦は神戸新聞杯だった。不良馬場の影響で、道中で体力を消耗。直線で伸びきれずに4着に敗れた。前走後はノーザンファームしがらきに放牧へ。10月15日に次走がジャパンCと発表されると、19日に帰厩した。
田代信行調教助手は「前走は結果的に馬場の適性の差が出たのかな。休み明けを一回使って良くなっている感じはある。叩いた上積みは大きいし、楽しみはある。ダービーを勝った舞台だし、レコード勝ちがあるように良馬場ならもっとやれていい」と巻き返しに期待する。
11月3日にCWコースで6ハロン89秒4を計時。帰厩後の初時計を出すと、18日の1週前追い切りはCWコースで併せ馬。午前7時の開門と同時に姿を現すと、6ハロン83秒3、ラスト1ハロン11秒7とシャープに伸びてトーセンスカイ(5歳2勝クラス)に1馬身先着した。藤原英昭調教師は「動きは良かった。前走の神戸新聞杯は少し予想外で、その後の菊花賞を見ても分かるようにタフなレースだった。ケアが難しかったけど、使ったことに意味はあった。動き、体力面で使った効果がありましたから。メンタル面は蓋を開けてみないと分からないが、いい条件がそろってくれれば」と話した。
今回は川田将雅騎手との再タッグ。BCフィリー&メアターフを制した世界の手腕で、ダービー馬が躍動する。
筆者:渡部陽之助(週刊Gallop)
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週刊Gallop(2021年11月21日)の記事を転載しています