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チベットの子供ら100万人以上が寄宿学校で中国式の生活を強いられている-。チベット亡命政府の外相に相当するノルジン・ドルマ情報・国際関係相が初来日し、中国当局によるチベット自治区などでの人権弾圧の一端を記者会見で説明した。ドルマ氏は、この政策が持続、発展すれば宗教、言語をはじめチベット人のアイデンティティが消失しかねないとして、「非常に危険だ」と訴えた。
ドルマ氏は、在日チベット人コミュニティとの交流や超党派の日本チベット国会議員連盟の幹部らとの面会、東京大学でのシンポジウムへの出席などを目的に来日。7月14日には東京・新宿で記者会見し、中国当局がチベット人の子弟を対象に進めている漢民族への同化政策の実態を説明した。
「習近平(国家主席)の政策は、チベットの歴史と文化を破壊して中国化しようとしている。今、一番危ないのは、小さな子供らが強制的に寄宿学校に連れ去られ、中国の環境の中で教育していることだ。子供らがチベットの文化、言葉、考え方をなくすように、漢民族の考え方と中国共産党の理想を洗脳している。100万人以上の子供たちが連れ去られている」
筆者:原川貴郎(産経新聞)
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2023年7月21日産経ニュース【外交安保取材】より