Taiwan National Day Tachibana High School Orange Devil 002

Students of Kyoto Tachibana S.H.S. Band perform during National Day celebrations in front of the Presidential Building in Taipei, Taiwan, Monday, Oct. 10, 2022. (AP Photo/Chiang Ying-ying)

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台北の総統府前広場で10月10日に行われた「双十節」(建国記念日に相当)を祝う式典で、日本からやってきた「オレンジの悪魔」と呼ばれる京都橘高校吹奏楽部の生徒らが注目された。

 

蔡英文総統の演説後に登場し、迫力ある演奏と華麗なダンスを披露すると、観客は総立ちとなり、大きな拍手が湧き起こった。同校吹奏楽部は、マーチングバンドの全国大会で金賞を受賞したことがある強豪で、ライバル校を圧倒する技術の高さとオレンジ色の衣装から「オレンジの悪魔」と評された。

 

今回は、蔡氏自らが会長を務める中華文化総会の招きで訪台。一行93人は5日に台北入りし、総統府見学、ミニコンサート、地元高校生との交流イベントなど、過密なスケジュールをこなした。連日のように台湾メディアに大きく取り上げられ、台湾で「オレンジ旋風」を引き起こした。

 

双十節の式典で演奏を披露する京都橘高校の吹奏楽部(AP)

 

李登輝元総統や安倍晋三元首相らの尽力で近年、日台関係は極めて良好だが、新型コロナ禍のため、盛んだった民間交流はここ2年、事実上中断していた。今月からの観光再開に伴い交流はようやく復活。その先鋒として訪台した日本の高校生たちの「元気、笑顔、夢いっぱい」のパフォーマンスは台湾の民衆を魅了した。日台交流の再開は幸先の良いスタートを切ったようだ。

 

筆者:矢板明夫(産経新聞台北支局長)

 

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