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牛のふん尿から製造した液化バイオメタンをロケット燃料に活用しようと、宇宙ベンチャーの「インターステラテクノロジズ」が7日、北海道大樹町で燃焼試験を行い、報道陣に公開した。同社によると、液化バイオメタンのエンジン燃焼試験は民間では世界初という。
町内の試験場でエンジンの燃焼器に火が付くと、赤い炎が勢いよく噴き出し、約10秒間燃焼した。試験は成功し、同社の稲川貴大社長は「無事に終了し、まずは一安心。ロケット打ち上げに向けての大きなマイルストーンを達成できた」と話した。今後、燃焼性能などを精査する。
試験で使った液化バイオメタンは、産業ガス大手エア・ウォーターが大樹町の牧場から出た牛のふん尿を発酵させるなどして製造。地球温暖化の原因の一つとされる牛由来のメタンを使うことで、温室効果ガスの排出量削減に貢献できるという。
ロケットのエンジン燃焼試験を中継モニターで確認する、インターステラテクノロジズの稲川貴大社長=12月7日午後、北海道大樹町(共同)