2011年の震災当時に撮影された東北地方の写真の画角に近づけたものを2025年に新たに撮影。人の営みが戻っていることを実感できる。

新しい野球場などが整備された岩手県陸前高田市内=2025年2月27日(左、産経本社チャーター機から、桐原正道撮影)。津波で住宅が流され、基礎部分だけが残された同市街地=2011年3月12日午前8時1分(右、産経本社ヘリから、門井聡撮影)
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今の小学生は、東日本大震災を知らない。教科書の中の出来事だという。


月日が流れていくとともに、被災者として震災を知っている人は少なくなっていくのだと改めて感じた。これらの写真から東日本大震災を振り返ったり、思い出したりするきっかけになることを切に願う。


震災当時に撮影された写真の画角に近づけて、今年新たに撮影した。ヘリと飛行機の違いなどもあるが、街が(場所が変わって)なくなったり、まったく別だと思える姿になっていたり…。


山など目印となる風景がなければ、同じ場所とは思えない写真も多い。
一方で、津波にさらわれ建物がなくなった海の近くからは、復興している様子が目に見える。長い時間はかかっているが、人の営みが戻っていることを実感した。


筆者:桐原正道(産経新聞)
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