迷惑行為を配信する外国人ユーチューバー集団が鹿児島新港でフェリーに乗り込もうとした際、鹿児島海上保安部が乗船を阻止した。迷惑行為が問題視される海外のユーチューバーに対応する姿に称賛の声が集まっている。
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鹿児島新港でフェリーに乗り込もうとする迷惑系外国人ユーチューバー集団=2月23日(同集団の配信映像から)

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公共交通機関で喫煙するなど迷惑行為を配信する外国人ユーチューバー集団が鹿児島新港(鹿児島市)でフェリーに乗り込もうとした際、鹿児島海上保安部が乗船を阻止したことが3月6日、分かった。船会社の通報を受けて駆けつけた保安官が英語で乗船拒否した。SNSでは、迷惑行為が問題視される海外のユーチューバーに対し毅然(きぜん)と対応する姿に称賛の声が集まっている。

保安官、英語で「下船を」

このユーチューバー集団の名称は「アイスポセイドン」。

「多くの方が迷惑行為を目撃している」

2月26日、同港に停泊している那覇行きのフェリーにキャリーバックとともに乗り込んだアイスポセイドンの男性メンバーに保安官は英語でこう伝えた。

保安官は「チケットを購入しても本日の乗船はできない。船会社が拒否しているからだ」と宣告した。男性は言い訳を繰り返したが、保安官は「乗船を拒否すると決定した。申し訳ない。下船を」と伝え、すでに乗船していた複数の仲間と一緒に下船させた。

「軍隊を呼んだのか」

一連のやり取りはアイスポセイドンの配信動画で明らかになっている。

アイスポセイドンのメンバーは2月23日にも大阪発別府(大分県)着のフェリーの禁煙室内で喫煙するなど、国内で迷惑行為が複数配信されている。

海保の管理課の担当者は産経新聞の取材に「船会社から運送約款に基づき乗船を拒否したいと助けを求められ、話を聞きにいった」と語った。

SNSでの称賛については「反響が大きくて戸惑っている」と述べた。

一方、当日はフェリーを臨む鹿児島新港の駐車場には自衛隊の車両が停まっていた。乗船拒否された直後のアイスポセイドンのメンバーは「俺たちを見て軍隊を呼んだのか」と戸惑う様子も配信している。

筆者:奥原慎平(産経新聞)

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