官民挙げて培養肉技術の開発に取り組み、「培養肉先進国」と目されているイスラエル。イスラエルのベンチャー企業が照準を定めていたのは日本市場だった。

開発中の培養ウナギについて説明する企業「フォーシー」のロイ・ニア―CEO=3月23日、イスラエル西部テルアビブ南郊(岡田美月撮影)
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世界的な人口増や気候変動の影響で、将来的なタンパク質の供給不足に懸念が広がる中、魚や牛の肉から取り出した細胞を使った培養肉が注目を集めている。その中でも、官民挙げて培養肉技術の開発に取り組むイスラエルは、開発企業の数が米国に次ぐ世界最多規模の約20社あるとされ、「培養肉先進国」と目されている。世界各国から視察客が訪れるイスラエルのベンチャー企業が照準を定めていたのは日本市場だった。
イスラエル西部テルアビブ南郊に本社を置く培養肉開発ベンチャー「フォーシー」を訪ねると、創業者のロイ・ニアー最高経営責任者(CEO)は目玉商品の「培養ウナギ」について猛烈なアピールを始めた。
筆者:岡田美月(産経新聞)
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