「米国第一主義」路線を貫く米トランプ政権は、ハーバード大学をはじめとするアイビーリーグの名門大への圧力を強めている。

ハーバード大のキャンパス内を行き交う人々=米マサチューセッツ州(AP=共同)
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「米国第一主義」路線を貫く米トランプ政権は、ハーバード大学をはじめとするアイビーリーグの名門大への圧力を強めている。パレスチナ支持をめぐって暴力的デモや反ユダヤ主義を助長したとして学生を取り締まり、入学選考での多様性重視の方針を改めるよう要求し、補助金の凍結や契約停止を決行した。
ハーバード大の留学生問題
5月30日には、ルビオ米国務長官が、各国に置く公館に対しハーバード大に関連して渡米を予定している学生、教職員、講演者のビザ申請について、SNSに「反ユダヤ主義」の投稿がないかなどを調べるよう指示した。さらに、中国共産党とのつながりのあった「重要な分野での研究をしている中国人留学生」を対象に、ビザの取り消しも開始している。
筆者:阿古智子(東京大学教授)
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2025年6月11日付産経新聞【正論】より
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