中国外務省の報道官が、日本を念頭に「アイヌなどの先住民の権利を侵害」と発言し、日本批判の国際的プロパガンダの材料として利用した。日本政府はアイヌを先住民族として承認しており、アイヌ施策推進法で先住民族と明記もしている。
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クマの霊を送る踊りを見守るアイヌの男性。映画「The KAMUI IOMADE」より=国立歴史民俗博物館蔵

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中国外務省の報道官が12月、世界人権デー(12月10日)に関連して日本を念頭に「アイヌや琉球などの先住民の権利を引き続き侵害し、外国人差別政策を打ち出している」と発言した。

質問したのは中国国営新華社通信の記者だ。中国政府の立場を発信するため、事前に質問を促すような根回しがあった可能性は十分に考えられる。

ともあれ、中国政府がアイヌを、日本批判の国際的プロパガンダの材料として利用しようとしていることは間違いないだろう。日本政府はアイヌを先住民族として承認しており、令和元年施行のアイヌ施策推進法で先住民族と明記もしている。その点は論をまたない。

一方で、先住民族の定義はあいまいで、はっきりと定まったものはない。

アイヌ民族は日本文化に影響与えた

アイヌというと漫画などの影響で顔も文化も「日本人」とは違う「異民族」のような印象を抱きかねないが、古くから本州以南に住む人々と交流は深く、本州に住む人も少なくなかった。

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筆者:大森貴弘(産経新聞)

2025年12月27日付産経ニュース【教科書はこう書いている】より

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